ベニシジミ

2013.6.6 南房総市
2013.6.6 南房総市

井戸のわきに植えてあるレモンバームの葉の上に佇むベニシジミ。

夏型(Summer form)の個体は、後翅裏の紅色の部分が濃く、ひときわ鮮やか。
季節の移り変わりを感じます。

ムラサキカタバミさび病菌

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戦後に九州で発見されて以降、北上して分布を広げている糸状菌の1種です。

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オレンジ色に見える夏胞子堆を拡大したもの。
周辺には、小さな球形の夏胞子が散らばり、拡散されていることがわかります。

ホソミオツネントンボ

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ホソミオツネントンボの雌。
うちの農園の水田でも、たくさん見られるイトトンボの1種。

古い家屋の錆びたカラートタン波板のような、枯れたいぶし銀の美しさがあるトンボです。

アサギマダラ

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5月に入ると、南房総の一部の海岸でアサギマダラが見られるようになります。

でも、そのほとんどがオスの個体。お目当てはこの植物。
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スナビキソウです。海岸の砂浜に生育するムラサキ科の植物です。

クジラのストランディングの際にお世話になったシーカヤッカーの藤田さんから、スナビキソウに集まるアサギマダラのお話を伺って以来、ずっと撮影したいと思っていました。

スナビキソウが見られる海岸の目星はついているので、空き時間に訪れると、いました!
2匹のアサギマダラがスナビキソウ群落の上を飛び交っています。

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どうやら、新しい花よりも、しぼんだ花の方を好んで蜜を吸っている様子。
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アサギマダラを含むマダラチョウの仲間は、スナビキソウなどのムラサキ科、ヒヨドリバナなどのキク科の植物に含まれるピロリジジンアルカロイドという物質を体内に取り込むことが知られています。

この毒性のある物質を体内に取り込むことで天敵から防御しているだけではなく、オスの個体はこの物質を性フェロモンの原料としても利用しているとのこと。
そのため、オスの個体だけが、スナビキソウに集まるわけです。

このような植物と昆虫の関係がよく進化したものだと、驚きますね。

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最後にポートレートカットを。
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傷んだ翅が長い南の国からの旅路を物語っています。

アオオサムシ

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嶺岡地溝帯北部に位置する君津市で撮影したアオオサムシです。

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若干、赤い色の要素が混じっている感じを受けます。嶺岡地溝帯南部の”アカオサムシ”と呼ばれるタイプとの分布境界域に近いので、もしかすると中間型かもしれません。

メタリックな質感がうまくでるようにライティングを色々変えて撮影しました。

クロオオアリ

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体長が1cm程にもなる、大型のクロオオアリ。気温が20度に満たない日だったので、動きも緩慢です。

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上から見たアングルです。腹部には褐色の毛が生えています。

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クロオオアリの働きアリには、大型と小型の2つのタイプがいることが知られています。
ほとんど動かずにじっとしていた大型働きアリに、小型働きアリが近づいてきました。

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小型働きアリが、自分の集めてきた餌を吐き戻して、大型働きアリへ与えています。

社会性が非常に発達しているアリの生態は非常に興味深いです。