ある場所ではたくさんあるのに、違う場所になると数が急に少なくなって絶滅危惧種に指定されているということはよくあることですが、このヒメウズもそのような植物の1つ。
学生時代を過ごした東京では、それなりの環境のところへいかないとなかなか見られない植物でした(東京都では絶滅危惧絶滅危惧Ⅱ類指定)。
一方、南房総では刈り取られた斜面や林縁などに普通にみられます。
高さ10cm〜20cm程度と小さく、下向きの白い花を咲かせます。
外側の薄ピンクを帯びたものは実は萼片で、内側の黄色味を帯びた5枚が花弁となります。
花が終わると、1つの花につき、3〜4つ袋果ができます。裂開した袋果の中に熟して黒くなった種子が見えます(20枚の画像から深度合成)。