イソヤマテンツキ

2013.10.27 館山市
2013.10.27 館山市

海岸付近の磯の上や水たまりのような湿地に生育するカヤツリグサ科のイソヤマテンツキ。

護岸工事や埋め立て等により生育地がなくなり、見られる場所が少なくなってきている植物の1つ。
県南部の沿岸域にはまだ点々と生育地があり、特に南房総周辺にはこれが多産する場所がいくつか知られています。

これらの写真は、その産地の1つで撮影したもの。この産地では、地層の向きの関連からか豊富な淡水が湧き出ている場所があり、その細い水の流れや水がたまった場所の周辺にこのイソヤマテンツキが優占した群落が見られます。

台風の風雨の影響で、縮れた葉が多い状況でしたが、小穂を無事に観察することができました。

2013.10.27 館山市
2013.10.27 館山市

光沢のない褐色の小穂を3〜5個つけます。小穂に稜角はありません。