イソギク

2013.10.27 館山市
2013.10.27 館山市

千葉県の準絶滅危惧種ですが、南房総の海岸では群落を形成している姿が比較的普通に観察することができます。

分布域は、伊豆諸島と本州の静岡県御前崎~千葉県犬吠埼にかけての地域。伊豆諸島で種分化したものが、本州に再上陸して分布を広げたとされています。

植物地理学の分野では、北は八ヶ岳・赤石山脈から関東山地、富士箱根火山をへて伊豆半島に、東は房総半島まで、そして南は伊豆諸島のこれらの地域にだけ特異的に分布する植物の一群のことを”フォッサマグナ要素”と呼びます。イソギクはこのフォッサマグナ要素の代表的なものの1つ。

晩秋に入り、つぼみが膨らんできました。