顕微鏡写真を始めた頃から、それこそ幾度と無く撮影を試みてきたジュウジケイソウ(Stauroneis属)。
大きなサイズの珪藻で、コントラストが高い構造を有している珪藻の場合、セッティングの問題が多少あったとしても、それなりに見られる画像が撮影できます。
しかし、このジュウジケイソウは別。なかなか手強いです。
表面にある黒い点状に見える微細構造を鮮明に写すことがなかなかできませんでした。MWSさんの最高度に調整されたプレパラートを使用しているので、うまく撮影出来ないとしたら、撮影する側の技量不足が原因。
うまく撮影ができなくて、モニタの前で落胆し、その原因を考える。。。この繰り返し。
やっと、以下のセッティングを用いることで、この微細構造を撮影することができるようになりました(上の写真)。
- 対物レンズは乾燥系の40倍
- 直焦点法
- 輪帯照明
- コンデンサ側だけグリセリンを用いた液浸
このジュウジケイソウの撮影を通じて、本当に色々なことを勉強できたと思います。