初冬のトネアザミ

11月中までは、比較的気温が高い状態が続いた今年の秋。
12月に入って次々と寒波が訪れ、すっかり冬枯れの景色が広がるようになりました。

今日の花は、本格的な寒波の襲来前に休耕田脇の農道で撮影した、トネアザミ(Cirsium nipponicum var. incomptum)。南房総周辺では比較的多く見られます。秋の始めからシーズンの終わりに近い初冬まで、花を見ることができます。

花が少なくなるこの時期、貴重な栄養源として利用されているのでしょう。色々な昆虫がこの花を訪れます。
この時も、雲間から太陽の光が届くと、花の上でじっとしていたハナアブの仲間がのそのそと動き出しました。

休耕田の周囲には、1980年台以降に建てられた住宅地が迫ります。
このようなスプロール的に開発された景観が、昭和の終わりから平成にかけてに農村景観を特徴づけるように思われます。