クロヤツシロラン(Gastrodia pubilabiata)の果実が伸びてきました。
あまり見られない植物で、以前鎌倉周辺の丘陵地で見かけて以来。
今回はマテバシイを主体とする雑木林の林床で出会いました。
館山で見つけて喜んでいたのですが、ガイドの下見で訪れた南房総市内の丘陵地でも発見。目が節穴で見過ごしていただけて、実は結構あるのかもしれません。
このランがおもしろいのは、植物なのに光合成を全くしないで、共生する菌類から栄養や水を完全にもらいながら生活しる、菌従属栄養植物だということ!まったくもって珍奇な生き方。
マテバシイを主体とする林床には、たくさんのリターが堆積しています。そのリターを分解する菌類と関係を構築しているのでしょう。