アオバナイボヤギ

2013.8.21 館山市
2013.8.21 館山市

約6500年前のサンゴの化石。

度重なる地震による隆起に伴い、現在では海抜20m程の地点で観察することができます。
大地の動きの歴史を物語る”生き証人”です。

小さな谷戸の奥にある沢沿いの露頭に、見事なサンゴの化石群が見られるのは、圧巻の一言に尽きます。

木立に囲まれた暗い沢の中なので、ライティングを工夫しました。
普通にカメラに付けたフラッシュを当てると、のっぺりとした臨場感のない写真になってしまいがち。

こういう時は、三脚にカメラを据え、ワイヤレス制御のフラッシュを手に持って自分が動き、意図したところからフラッシュを焚きます。1枚撮影するごとに写真を確認し、フラッシュを焚くベストの位置を探ります。
露頭表面の陰影を際立たせ、化石の立体感が表現できるよう心がけました。

2013.8.21 館山市
2013.8.21 館山市

露頭のすぐ下を流れる沢の様子。
少量ですが、澄んだきれいな水が流れています。
流れのわきには、転石の中に混じって、キクメイシの仲間の化石も見られます。