メタリックな青色が美しい大型のイトトンボ。
晩秋になってからも、活発に活動していることが多いです。
このオオアオイトトンボは、翅を開いて止まるのも特徴の1つ。
オヒシバの小穂に止まる連結したオス・メスの個体を撮影しました。
メタリックな青色が美しい大型のイトトンボ。
晩秋になってからも、活発に活動していることが多いです。
このオオアオイトトンボは、翅を開いて止まるのも特徴の1つ。
オヒシバの小穂に止まる連結したオス・メスの個体を撮影しました。
赤色がひときわ鮮やかな赤とんぼの仲間。
オスは腹部だけではなく、胸部から正面の額まで赤く染まります。
メスは、腹部の背側だけ赤くなります。
傷ついた翅が、過ぎ去る秋の季節を感じさせます。
10月後半になり、房総の初冬を彩るツワブキの花が咲き始めました。
その大輪の花に早速やってきたのは、シマハナアブのメス。
朝夕の冷え込みによって、一時期の昆虫たちのにぎわいも大分少なくなってきました。
ですが、晴れた日中の陽だまりの中に咲く花の上では、活発に活動する昆虫達の姿をまだまだ観察することができます。
青い果実がたわわに実った、アオツヅラフジ。
鮮やかな果実が目を引く季節になりました。
それでは、果実の中身を見てみましょう。
青い皮を剥がすと、粘性のある、緑色の果肉があります。
種子はこの果肉の中に包まれています。
果肉を取り除くと、表面にしわのある種子が出てきます。種子の大きさは3〜4mm程度。
同じ種子を反対から撮影してみました。
アオツヅラフジの種子には、表面のしわの入り方に特徴があります。
”芋虫が丸まった形”とか、”アンモナイトの化石”に似ていると言われたりもします。
海岸園地に植栽されていたコウシュンシバ。
本来の花期は5-7月とされていますが、10月のこの時期にも花を咲かせている個体がありました。
上の写真は雌性期の花で、白くフワフワしているように見えるのは雌しべの柱頭。
風媒花の柱頭は、効率よく花粉を捉える工夫がなされていて、見ていて飽きません。
コウシュンシバのシバ草地の中を歩きまわるオオズアリ。
日本国内では、西南日本を中心に分布していて、千葉県はその北限の分布域の1つに位置しています。
このアリには、体型や役割の異なる2つの働きアリ(メジャーワーカーとマイナーワーカー)がいることが知られています。
このハートの形のような大きな頭部を持つのがメジャーワーカーと呼ばれる働きアリ。
この大きな顎を使って、大型昆虫などの餌を運びやすいように解体したり、一度見つけた餌場を防衛したりする役割を担うそうです。
戦後にアメリカからやってきた外来種のアメリカミズアブ。
堆肥や生ごみがあるとよく発生するので、衛生害虫としてみなされることもあります。
一般によく見る、ミズアブの仲間です。
大きさは10-20mm程度で細長い体型をしています。
指先に止まらせてみました。
背側からの撮影。茶色の透き通った翅が美しい。よくみると、翅の下の腹部に1対の白い斑紋があります。これが本種の識別点の1つです。
アメリカミズアブといったら、この複眼の中にある青色の縞模様に注目です。
正面から撮影。
この縞模様は、複雑にくねった形状で配置されています。
先日紹介したツマグロキンバエとはまた違った形なのが興味深いですね。
今日は、秋になると活動を始めるクロナガアリがモデル。
よくイネ科種子だけを餌にしているという記事を見かけますが、実際にはこの写真のようにダンゴムシやワラジムシなどの動物も餌として利用しています。
下は、ピクセル等倍の切り出し画像ですが、複眼の中の単眼や、大顎から頭部、胸部の表面にある”しわ”がしっかり解像されていますね。
クロナガアリを撮影してみて、一番気になったのが”タイムラグ”。
従来のデジタル一眼レフの場合には、シャッターを押してから画像が記録されるまでの間の”レリーズタイムラグ”だけを考えればよかったのですが、ミラーレス一眼の場合には、そのレリーズタイムラグに加えて、ファインダー自体に映像が映し出されるまでの”表示タイムラグ”があります。
静止しているものを撮影する場合には大丈夫なのですが、アリなどの動くものを撮影するときにはこのタイムラグの長さが大きく影響してきます。
結果ですが、当初の予想通り、タイムラグは長く感じました(E-M1側のレリーズタイムラグ設定が”標準”の場合)。
大体この辺に来るだろうとこちらでも多少予測しながら撮影するのですが、それを大きく外してしまうことが非常に多かったです。
ちょっと調べてみると、このタイムラグの数値について、詳しいサイトを発見。
E-M1のシャッタータイムラグ:N’s Blog:So-netブログ
このサイトによると、E-M1のレリーズタイムラグは”標準”の設定でも0.05秒。
この値は、一眼レフ機種のE-5のレリーズタイムラグ(0.06秒)よりも実は少ない。
となると、ミラーレス一眼に特有の表示タイムラグ(0.029秒)が、動体撮影には大きな影響を与えているといえそうです。
縁あって、発売初日に届いたオリンパスのミラーレス一眼のフラグシップ機 OM-D E-M1。
朝一に宅急便で届いたのですが、日中は予定が立て込んでいていたので、そそくさとバッテリーだけを取り出して充電するのが精一杯。
なんとか夕刻前の時間に間に合って、急いでセッティング。
日没までの時間が限られていたため、庭のヤマトシジミをモデルにして、早速試写したのが上の写真。
使用したレンズは、ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro & EC-14(絞りはF3.5に設定)。
野外での手持ち撮影です。
ちまたでは、好感度におけるノイズの少なさが話題にされることが多いですが、ISO感度を上げての撮影をほとんどしない自分としては常用する低感度(ISO200)における画像処理の方が気になるところ。
結果はというと、これが予想以上に解像感が良いです。
新画像処理エンジン”TruePic Ⅶ”に搭載された”ファインディテールⅡ”は優秀。
2枚目の写真は、1枚目の写真の後翅の付け根付近をピクセル等倍で切り出したものですが、翅の表面にある鱗粉1枚1枚がしっかり解像されています。
こちらも、2枚目と同じピクセル等倍切り出し画像。
脚の付け根付近の毛の描写を見るとわかるのですが、光量が少ない状況でも、像がすぐに破綻してしまうことがなく、かなり粘ってくれているのが非常に好印象。
まだまだ色々なシチュエーションで使用してみないと、総合的に判断することは難しいですが、
小さなボディの中に非常にポテンシャルを秘めた、”ワクワクするカメラ”だということは断言できます。