日当たりの良い道端なのどに見られる多年草。
葉は根生葉のみ。よく見慣れた光景ですね。
花茎を伸ばして、小さな花が多数集まった穂状花序を形成します。
緑色の萼片の隙間から細かい毛が生えている柱頭が伸びてきました(上の写真)。
萼片よりちょっと短く、先端が赤いものは苞です。
柱頭が伸びきった状態。ほかのオオバコの個体からの花粉を待ちます。
雌しべが枯れた頃、4本の雄しべがが顔を出してきます(2枚目の写真の2日後の状態)。
薄紫色に見えるのが花粉の入った葯。
萼片の上に見える、反り返った薄橙色の部分が花冠です。この頃にやっと出てきます。
このように雌しべと雄しべの成熟する時期をずらすことによって、自家受精を避ける性質を雌雄異熟(dichogamy)といいます。雌雄異熟のなかでも、雌しべの方が先に成熟するものを雌性成熟(protogyny)といい、オオバコは身近に見られる雌性成熟花としてよく知られています。