初春のスハマソウ

丘陵地の谷の中を走る林道沿い。

房総特有の”大西”と呼ばれる季節風が吹き荒れ、尾根の上の方から谷の中まで、その風鳴りが響きわたってきます。
温かい陽射しが届かないので、まだまだ真冬の様相なのですが、そんな環境の中で一足先に可憐な花を咲かせる植物があります。

それは、スハマソウ(Hepatica nobilis var. japonica f. variegata)。
キンポウゲ科の常緑の多年草です。

これは、昨年から目をつけてきた個体のもので、感動もひとしお。

花弁状の萼片が完全に開ききっていない、今、まさに開いたばかりの状態を観察することができました。