湿性の林の林縁などに見られるウリ科の1種。
大きさが1〜2cm程度の小さな果実をつけます。
カラスウリが赤く熟すのに対して、こちらのスズメウリは白色に熟します。
果実の表面が平滑なのも、近縁種との識別点の1つ(スズメウリ属の特徴)。
葉は卵円形で、縁には浅い鋸歯があります。基部は心臓形です。
湿性の林の林縁などに見られるウリ科の1種。
大きさが1〜2cm程度の小さな果実をつけます。
カラスウリが赤く熟すのに対して、こちらのスズメウリは白色に熟します。
果実の表面が平滑なのも、近縁種との識別点の1つ(スズメウリ属の特徴)。
葉は卵円形で、縁には浅い鋸歯があります。基部は心臓形です。
ナス科の落葉低木。
クコの葉や果実には薬効作用があり、過去には盛んに植えられた時期がありました。
そのため、人里周辺の路傍などで今でも普通に見られます。
先日の台風の強風によって葉はなくなってしまっていましたが、この赤い果実は大丈夫でした。
秋になるとぐっと見かける場合がおおくなるセセリチョウの仲間。
後翅にある白い斑紋が小さく、円弧状に配置されているのが識別点。
台風一過の海岸の広場で、活発に飛び回っていました。
日本から中国、ヒマラヤにかけて見られるホトトギス属の1種。
和名の”ホトトギス”の由来は、この紫色の斑紋。鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることから付けられたそうです(余り似ていない気がするのですが)。
上向きの花を咲かせて、茎に斜上毛があることが特徴。
林縁や崖地などで見られることが多いです。
ススキ草原で見られる植物の代表的な種類の1つ。
花は鐘形。先端は5裂に分かれ、やや下向きに花を咲かせます。
細身なシルエットが美しいマユタテアカネのオス。ちょっと小さめの赤とんぼの1種です。
ツルボの果実の先端にとまって、縄張りを占有しています。
撮影したのは、谷底面が蓮田として利用されている谷津田の畦。
ちょっと薄暗い環境を好むので、その雰囲気を生かしました。
名前の由来は、顔面に1対ある、大きな黒色の眉状斑。
眉というより、豚の鼻のように見えてしまうのは、自分だけでしょうか?
秋の里山の林縁を彩る代表格。
あまり強い日差しが差さない立地に多いです。
果実の色は、成熟度合にともなって橙色〜赤色まで様々なグラデーションが見られます。
今回は、登熟の進んだものをセレクト。その深い赤色に魅了されます。
果皮を剥いてみると、黄色い中身が見えてきます。
これは、種子を取りまく”胎座”。
果物のメロンを例にすると、種と果肉との境目のあたりのグジュグジュした部分に相当します。
カラスウリもメロンはどちらもウリ科に属するので、同じような構造を持った果実をつけます。
ちなみに、黄色い部分を口に含むと、甘い!と同時に、青臭くて苦いです。
特に好んで食べるものではありません。
この黄色い胎座を取り除くと、ツヤツヤした光沢のある、焦茶色の種子が出てきます。
この光沢は、種子が乾燥するにつれて失われてしまうので、すぐに撮影します。
黄色い胎座はぬるぬるしていて取りにくいので、中身をザルにあけて、流水を流しながら作業すると取りやすいです。
種子の表面には、微細な縞模様があり、種子が乾燥してくると深いしわが形成されます。
種子の形は非常に特徴的で、両側に張り出した部分があります。
中身は真ん中の部分だけに詰まっており、この張り出した部分は一部が空洞になっています。
水辺に生育する植物の中には、浮袋の役割を果たすような構造がある種子をつくり、その種子が水によって散布されるものがあります。(例えば、果嚢が膨らんで水に浮くオニスゲの事例など)
このカラスウリの種子も一見すると、そのような水散布をする際に役立つ構造をしているように見えるのですが、詳細は不明です。
幹の途中から伐採され、そのまま放置された枯死木に発生したウスヒラタケ。
傘の色は淡い灰褐色〜黄色。
また、中心からややずれた位置に短い柄をつける(偏心生)のが特徴。
木漏れ日がちょっとさす程度の薄暗い林内という発生環境の様子、キノコ本体の傘の表面や傘の裏側のヒダの様子がつかめるように撮影しました。
カヤツリグサ科のテンツキ属の1種。ビロードテンツキ。
根茎が横に短く這い、高さ10~20cmと低い草丈です。
館山市内の生育地の1つは、海浜よりも内側に入った海岸砂丘の半安定帯の中にあります。
このビロードテンツキが優占する場所にはニッポンハナダカバチの営巣も見られます。
茎や葉にはビロード状の毛が密に生えています。これが名前の由来。
9月から10月にかけて、3~10個の小穂を頭状につけます。
広卵形の鱗片にも短毛があります。
オミナエシの花にやってきたツマグロキンバエの雌。
本種の特徴は、複眼のなかにある縞模様。
なぜこのような模様が見られるのか、非常に不思議です。
口吻を伸ばした状態。先端部分に細毛が見られるのがわかります。
この伸ばした口吻をオミナエシの小花の内部へと差し込み、さかんに蜜をなめていました。
秋の七草として知られているオミナエシ。
近年は生育場所である草地の減少にともなって、このような群落が見られる場所も減ってきました。
遠くからでもよくわかる鮮やかな黄色の複集散花序を形成します。秋の風情を感じる色合いです。
その花序を形成している小花を拡大したもの。大きさは4mm程度。
黄色の花冠は5裂して、独特の質感があります。
筒状になった部分の内部には細毛が密生しているのがわかります。
林の中で見られる蚊の仲間の1種。竹の切り株などから主に発生します。
フサフサしている触角の形状からオスであることがわかります。
ですので、この個体から血を吸われる心配はありません(血を吸うのはメスだけなので)。
複眼の後ろにある、鮮やかなブルーのラインが非常に美しく、目を引きます。