小穂が密生した総の一部を拡大したもの。
タチスズメノヒエの包穎には、長い毛が生えます
上の写真では、黒紫色の雌しべの柱頭が見えるのがわかります。
葯の色は黄白色であることも本種の特徴。
他のスズメノヒエ属の葯は、雌しべと同じ黒紫色であることが多いです。
小穂が密生した総の一部を拡大したもの。
タチスズメノヒエの包穎には、長い毛が生えます
上の写真では、黒紫色の雌しべの柱頭が見えるのがわかります。
葯の色は黄白色であることも本種の特徴。
他のスズメノヒエ属の葯は、雌しべと同じ黒紫色であることが多いです。
”フサノモチ”というモチ米の小穂。
第三小花の護穎と内穎(一般に”籾殻”と呼ばれる部分)に毛が多く、一部が赤く色づいているのが特徴。
コシヒカリの小穂と比べると違いは明瞭です。
食味が大変良いモチ米です。
明るい場所の木の幹や枝、岩石上に生える葉状地衣。田舎ではごく一般的な普通種でよく目にしますが、都市部では見られません。
地衣体の中央部には、顆粒状の裂芽が密生しています。
庭に置かれている岩石の表面に発生したダイダイゴケ属の1種(画像の横幅は約1.2mm)。
薄い緑色のものが地衣類の体、”地衣体”です。
中央に見える橙色の丸いものが”裸子器”。ここに胞子が形成されます。
果托に共生藻があるレカノラ型と呼ばれるタイプです。
朝、父親が1匹の蝶を手に持ってやってきた。
普段から、鳥や蝶にはよく目を向けていて、普段とは違ったものがいるときには教えてくれたり、このように家に持ち帰ることもしばしば。
牛小屋の中に備え付けてある扇風機の中に飛び込んで動けなくなったところを捕まえたとのこと。
翅は傷んでいなかったのですが、扇風機の羽で衝撃を受けたらしく、頭部を規則的なリズムで動かすのみでまったく羽ばたかない状態でした。
父からこの蝶を受け取ってすぐに、台所の机の上で撮影したのが上の写真。
この蝶はアカタテハ。
秋になると個体数を増やすことが知られています。
牛糞堆肥から発生したネナガノヒトヨタケ。
前日には何もなかったところに、朝にはキノコの群生が突如現れました。昨日の雨が引き金になったのでしょうか。
まさに”一夜茸”だけあって、朝日が射す頃には傘が溶け始めています。
この夕方、堆肥の表面には、新たに発生したネナガノヒトヨタケの幼菌が観察できました。
ヤブガラシの花盤です。
蜜がたっぷりと滲み出しているのがわかります。この蜜を目当てに、アゲハチョウの仲間やスズメバチの仲間等の様々な昆虫ががヤブガラシの花を訪れます。
ヤブガラシの花序の全体写真。枝が1節に2本生じる、”二出集散花序”と呼ばれる形式です。
古い日本光学の4×5用の引き伸ばしレンズ”EL-NIKKOR 135mm F5.6″。
軸上色収差が非常に少なく、すっきりとしたクリアな描写。解像感も良いです。ベローズに装着すれば、無限遠もでます。
ただ、逆光条件では、ひどいフレアに悩まされます。
順光条件下で、素直に自然の細部を描写するのにうってつけのレンズといえるでしょう。
安定した地上や岩上に生える、ハナゴケ科の地衣類。
柄のいたるところに、鱗葉がついています。柄の先端には、ちょっと形の崩れた盃があります。盃の縁には、茶色の点のようみ見える構造物が見られます。
盃の縁から伸びた枝に形成された子器が右下部にあります。
翅の裏一面が渋い銀色に覆われる、ウラギンシジミ。
沢に降りる階段の枕木の上で撮影。よく見ると、盛んに何かを舐め続けています。驚いて飛び立ってしまっても、2匹ともすぐに戻ってきて、また舐め始めます。
この蝶は、動物の排泄物によく集まるので、もしかすると、ここで何かの動物がオシッコでもしたのかもしれません。
確認のため、自分の鼻を近づけて嗅いでみたのですが、特にそのような臭いを感じることはできませんでした。
赤、緑、青、紫の斑紋が散りばめられたハンミョウ。まさに真夏の地表の宝石。
背伸びのような姿勢から、自分の周辺を見回し、餌となるアリなどの昆虫を探索します。
時折、体を屈めて、休憩することも。
無造作に近づくとすぐに飛び立たれてしまうので、匍匐前進のような姿勢で静かに追いかけます。カメラを地上に押し付けて、ローアングルから撮影。ちょうど木漏れ日が差して、ハンミョウの体が輝きました。
北アメリカ・中央アメリカ原産の帰化植物。地表面に分枝した枝を広げる小さな植物です。
葉の中央に赤紫色の斑紋があることを本種の識別点としている図鑑もあるが、この写真のように無斑の葉の個体も比較的多く見られるので注意が必要。
確実に同定する場合には、蒴果の毛の有無を見ることが必要です。コニシキソウの蒴果には、上向きに圧着する短かい軟毛が密に生えています(画像中央の丸いもの)。
この特異的な花の形は、トウダイグサの仲間と同じ”杯状花序”。アリによって受粉・種子散布を行うことが知られています。花の脇にいるのは、スカシヒメヘリカメムシです。
El-Nikkor 50mm F4とベローズの組み合わせで撮影。この古い引き伸ばしレンズは、マクロ時の解像度と収差の無さが魅力。本来の使い方とは違いますが、デジタルカメラになってもまだまだ現役です。ただ、天然光のみの撮影の場合には、現像の段階で色味の補正が大幅に必要となります。今後使い込んでいくなかで、撮影時のホワイトバランスの設定等を追い込んでいきたい。