ママコノシリヌグイ
ドクウツギの果実
ホオズキカメムシに寄生するダニ
ヒゲナガオトシブミ
干潮の海岸
キッコウハグマ
なかなかフィールドにでられないので、過去の画像から。
キク科モミジハグマ属の多年草のキッコウハグマ(Ainsliaea apiculata)。
花は3つの小花からなります。3つの小花には先が5つに分かれた裂片があり、裂片の先が独特にカールした可憐な花を晩秋に咲かせます。
名前の由来は、この葉の形。亀の甲羅ににていることから”亀甲はぐま(キッコウハグマ)”と名付けられました。
ただ、葉の形は変異が多いので注意が必要です。このような典型的な形をしていない個体も普通に見かけます。
初めての液浸
コンデンサ側だけですが、初めて液浸検鏡をしてみました。
乾燥系の開口数が0.95の対物レンズを使用しているので、イマージョンオイルではなくグリセリンを用いました。
珪藻はクモノスケイソウ(Arachnoidiscus)。照明は輪帯照明。コリメート法での撮影です。
実は、できるだけプレパラートをきれいな状態に保ちたくてなかなか挑戦できませんでした(本末転倒もいいところですね)。
液浸検鏡をした感想ですが、微細構造のクリアさ、立体感がまったく違います!
検鏡後の拭き取りも予想以上に簡単でした。
今後は、ここぞという時には、コンデンサ側だけでも液浸を試していきたいと思います。
驚くべき輪帯照明の効果
顕微鏡撮影の照明を偏斜照明から変更して、輪帯照明を試してみました。珪藻は、Biddulphia属。
使用している顕微鏡がニコンS型なので、フィルター受けの上に丸い遮光板を置きました。MWSさんのサイトで紹介されていた方法です。
この輪帯照明の効果は非常に大きいです。
上の画像を見ると、微細構造はさることながら、ガラス質の被殻の質感や立体感が出ています。
この輪帯照明で撮影された画像を見てしまうと、今までは、珪藻の微細構造が”模様”として見えていただけという感じがしてしまいます。
水の滲みだしとタイトゴメの群落
逸出した巨大なサボテン
磯浜の岩の上に定着した、ウチワサボテン類の一種。
おそらく園芸種として持ち込まれた個体が逸出したもの。
この個体は、高さは2m以上まで成長していました。
南房総地域のフィールドで、ここまで大きな個体を見たのは初めて。
千葉県の外来植物検討委員会では、アツバキミガヨラン(こちらの方がよく見かける)と一緒に、景観上の問題がある種類としてリストアップされています。
砂鉄の多い砂浜
海岸線を歩いていると、短い距離の間に、砂の質が大きく変わる場所があることに気が付きます。
細かく砕かれた貝殻が多く含まれるところや白っぽい細かい砂が卓越する砂浜があるかと思えば、砂鉄が多く黒っぽい色をした砂浜もあります(上の写真:館山湾にて撮影)。
この違いがなぜ生まれるのか?
その砂浜を構成する物質の供給源の違い(河川から運ばれてきたのか、その場所の岩が砕かれてできたのか)に加えて、波による侵食の度合い(侵食されている場所なのか、反対に運ばれてきた砂が堆積する場所なのか)によって、その砂浜の特性が決定されているとのこと。
侵食が卓越している場合には、比重の大きい砂鉄が表面に残るパターンが多いそうです(参考文献)。
今回の砂浜もそのような場所だったのかもしれません。
詳細に検証しないと、はっきりとしたことは言えませんが。